お布施について-18

お布施について-18

食事が終わった後、預流者になったアナータピンディカ長者は、ふさわしいところに坐り、お釈迦さまに次のように申し上げました。

「お釈迦さまよ、私はラージャガハ町の生まれではなく、サーヴァッティ町の生まれで、そこに住ん
でおります。ここラージャガハ町からサーヴァッティ町は遠いです。サーヴァッティ町の中でお寺
を建てて供養いたしたいと思っています」

そのときお釈迦さまは、
「精舎となる地は、サーヴァッティ町から遠くもなく、近くもない、静かなふさわしいところであれ
ばよい」と答えました。

そのときアナータピンディカ長者は、喜び勇んで、ラージャガハ町から自分の生まれたサーヴァッティ町に帰って、自分の家族をはじめサーヴァッティ町の富豪たちとさっそく相談して、土地を探しました。そして、サーヴァッティ町の南の門から出たところにある、土地を見つけました。そこは、ジェータという王子が所有している公園でした。その公園を譲って欲しいと王子に頼みました。王子は「その公園に金貨を敷き詰めた分だけ譲る」と言いました。アナータピンディカ長者は、金貨を敷き詰め、大きなお寺を建ててお釈迦さまに布施いたしました。

このように、アナータピンディカ長者も、預流者になった後にも、布施をしました。預流者である聖者も布施することが、はっきり解ります。
アナータピンディカ長者が、お釈迦さまと比丘サンガのために建てたお寺が、今も存在しているあの祇園精舎です。

(次号へ続く)

ジェータヴァナ・ヴィハーラ(祇園精舎)ガンダ(香り)クティ(家)
2011年1月7日、日本上座仏教修道会は「アナータピンディカが祇園精舎を四方の比丘サンガに寄進された場所」へ行き参拝いたしました。大長老の下、会員19名は、祇園精舎のガンダ(香り)クティ(家)というお釈迦さまが住まわれていた場所で、三宝の限りない徳とご恩に尊敬合掌礼拝し、大長老のお導きによりブッダの9徳・ダンマの6徳・サンガの9徳を念じて唱和しました。そして大長老によるお釈迦さまの慈経を謹んで拝聴して、ヴィパッサナー瞑想をして、最後に回向をいたしました。

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